デンバーのJazzバーにて
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第43回 ♪Flamingo (2011年夏号)
激動の一年と書いた2010年秋号。 アメリカという異国の地でカラフルな時を過ごし、ついに日本へ戻って来たのです。 2010秋のレコーディング後、コロラド州デンバーへ移り、お洒落な田舎暮らしを楽しみました。 大自然の何に点々ときれいに色の揃ったアパートが集落となって建っていました。 絵葉書で見た通りの神秘的で美しいロッキー山脈がいつも見れました。 聞いていた音楽は・・NYではあんなにジャズが似合ったのにここでは全く似合わず、色々試した結果、カントリーが最高にフィットしました。 カントリーのアルバムを買い込んでドライブしたり家事の間も聞いていました。 私のアイドルだったリンダロンシュタットも若き日はカントリーシンガーでした。 いもねーちゃん(ごめんなさい!)風のアップで写ったジャケットのCDには「Colorado」という悲しげで美しいカントリーのバラードが収録されてます。今でもコロラドの景色や友人を思い出しながら聞いています。 New York(都会)とDenver(田舎)では、景色も空気も似合う音楽も人の温かさも違いました。でも、どっちもアメリカなのです。 デンバーにも素敵なジャズバーがありました。そこでは毎週火曜日の夜にセッションが行われていて、私も何度か連れてってもらいました。 8等身くらいのスマートな若いミュージシャンの横に立つと、私はまるで熊のぬいぐるみ(?)になった気分でした(爆笑) 言語や人種が違っても、楽しく会話できるハッピーな時間でした。 何に驚いたって、マナーのいいこと! NYのセッションは誰しも我れ先に!!とステージに上がり、管楽器の人たちはずっと居続ける・・そんな狭っ苦しい熱いステージでしたが ここは名前書くボードも無く、順番に出て行って2曲やったら自主的にステージを降りて客席に戻るのです。お行儀がいいのです。友人に話したら「競争がないからだと」と。。なるほど一理ある。。 しかし、演奏のクオリティは高いと思いました。 ショッピングも楽しかった。ショッピングモールで、ドレスや服もたくさん買いました。なかなかSサイズを見つけるのが困難でした。 また、日本で当たり前のように見かける「100円ショップ」、NYでは「ジャックスワールド」という店があり、イマイチでしたが、ここでは「ダラーツリー」というチェーン店で、なかなか楽しい品揃えでした。 私は車に乗れないので、友人によく連れてもらいました。何を買ったのかはさっぱり忘れてしまいましたが、今でも愛用してる台所用品などもあります。 デンバーでの生活がだんだん楽しくなって来た冬頃、夫に帰国命令が下され、あっという間に日本に帰らなくてはならなくなりました。 1月末にデンバー紅白歌合戦という日系人のイベントに出場することも決まってたのに・・・。 そして現在、東京都府中市に住んでいます。大阪出身の私にとってはここも新天地です。 住んでしばらくして東日本大震災を体験しました。 東京も結構揺れたのです。それも入ったばかりのスポーツジムのお風呂で遭遇したのです、、一生忘れられない出来事です。 その後、夫の実家(岩手)へ帰った時に沿岸部の被災跡地も見てきました。阪神淡路大震災も体験した私ですが、今回の「津波」の爪あとには、言葉を無くしました。 長いようで短い人生の中で二度も大きな地震に遭遇したなんて、ある意味すごいことですね。 被災された方のために自分にできることは?と都内や横浜のジャズバー主催のチャリティライブに出演したり、小規模ながらも自分で開催して義援金を振込に行ったりもしました。 半年経ってやっと東京での暮らしにも慣れてきました。 ライブの回数も増やし、レッスンの仕事も開始し、秋からは本腰入れて色んなことをやらなければ、と考えています。 次にエッセイを書くころにはどうなっているのかな? 楽しみなような怖いような、そんな心境です。 今回は震災後、被災された方々に想いを伝えたくて チャリティライブをはじめ、いろんなステージで歌って来たこの曲を紹介します。 ♪Flamingo フラミンゴ、空飛ぶ姿は青い空に炎のように美しく映え島を渡って私の愛する人の所へ 南国の灼熱な色に彩どられたその姿で 終わる事のない情熱をどうぞ伝えて そして真実の愛を おまえが飛び立つとき、それはヤシの揺れる音となって 風の歌が私の所まで届く 太陽と海が地平線で出会う夕暮れには どうぞ愛する人に「ごきげんよう」と言って 急いで私のもとへ帰ってきてね オレンジ色の美しい夕焼けを見ると、フラミンゴが群れを成して飛んでいるように見えます。